「Critical Life (期限付き)」のTwitterでの新着ページ

移動の自由 - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

 人間には移動の自由がある。原生人類が山野河海を渡ったように、鳥が山脈を越え蝶が韃靼海峡を渡るように、人間には何処へでも移動する自由がある。移動の自由は、本源的な自由であり最古の権利である。それを妨げるものは、自然環境の障壁と、人間の自然力の限界だけである。脚力の無い人間も、望みさえすれば、山に登ることも海に潜ることもできる。ベッドに寝たままの人間も、望みさえすれば、飛行機に乗ることも道路を走ることもできる(安部公房『カンガルー・ノート』を見よ)。民衆は、望みさえすれば、イラクに入ることもイラクから出るこ

d.hatena.ne.jp/desdel/20080324

「他者危害原則」問題 - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

いくつか予備的なことを述べてから、問題を六つ提起する。○自由主義の基本原則は、〈自由が大事〉である。ところが、この原則と並んで、あるいは、この原則に対する但し書として、〈他者に危害を加えるな〉〈他者に危害を加えない限りで〉が付加される。両者の関係は思われているほど簡単ではない。「他者危害原則」ないし「危害原則」という言い方を誰が始めたのかは知らないが、語の並びだけを見るなら、「他者に危害を加える(べき)原則」と読めてしまう。そうであるのに、「他者危害禁止原則」と言い直されないまま流通している。この辺りに、

d.hatena.ne.jp/desdel/20080220

ガタリ的なものへの信頼 - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

 どこかでガタリが述べていたが、現在では、真/善/美の三区分を廃棄して、倫理的-美的なものを見ることが重要である。例えば、同じ数学者でも、信用できる(カッコ良い)数学者と信用できない(カッコ悪い)数学者の違いを見分けることが大事だということである。両者ともに数学者として有能であれば、その違いは数学そのものの違いとしても現われるということである。 私は当初はデリダを勉強の対象としてしか(すなわち、真偽の領域でしか)読んでいなかった。ところが、入院中のアルチュセールをデリダが訪問して書き記した美しい小文(松葉

d.hatena.ne.jp/desdel/20080225

労働倫理と労働運動倫理 - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

 昔も今も、立派な労働運動家であるためには、同時に立派な労働者であることが要求される。一労働者として真面目にきちんと仕事をこなすのでなければ、労働運動家としてどんなに立派なことを言ったり行なったりしていても、同僚からの信頼を勝ち取ることはできない。これは大学教員でも同じで、立派な研究業績がなければ、大学自治執行部や労働組合活動家として何をやろうが、大学構成員からの信頼を得ることはできない。運動家や活動家には、言いかえるなら、公共的で共通的な活動にあたる者には、「一般」労働者に要求される以上の倫理と徳性が要

d.hatena.ne.jp/desdel/20080317

政治・経済

何故「割れ窓」は割れたままなのか? - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

 朝倉喬司の初期著作以降、読むにたえる犯罪論はあるのだろうか。少なくとも、昨今は、大したものが出にくい状況になっているのではないだろうか。理由は二つほどある。第一に、この間、主要な関心が被害者に向けられてきたからである。裁判員制度にしても、その主要関心は被害者に向けられている。加害者に関心が向けられないようでは、犯罪を犯罪として考えるのは難しいことになる。第二に、加害者に関心が向けられるにしても、加害者は心理化され病理化されてきたからである。加害者は、病人として、心身の病気と社会の病理の「被害者」として扱

d.hatena.ne.jp/desdel/20071029

学部学生必読文献 - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

本当は中高生の必読文献と言いたいところだが、妥協して。〈ちくま学芸文庫〉を全部〈平凡社ライブラリー〉を全部〈講談社学術文庫〉を全部〈東大出版会UP BIOLOGY〉を全部〈岩波基礎物理シリーズ〉を全部次の段階は卒論題目によって違ってくるが、例えば、以下のそれぞれの大部分を選んで。勁草書房の哲学と社会科学の単行本法政大学出版局〈ウニベルシタス叢書〉みすず書房の人文社会系単行本岩波書店〈日本思想体系〉京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉平凡社〈中世思想原典集成〉講談社の自然科学系単行本(〈ブルーバックス〉のこと

d.hatena.ne.jp/desdel/20071015

『河童』における「産児制限」問題 - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

 芥川龍之介『河童』は、「精神病」の主人公が、河童の世界に迷い込んで、しばらくしてから人間の世界に帰還する物語である。正確には、そのように主人公が物語るのを書き留めた記録という体裁をとっている。 主人公が河童に人間界の「産児制限」の話をすると、河童は「両親の都合ばかり考えているのはおかしいですからね。どうもあまり手前勝手ですからね」と批判を加えた後で、河童の世界での出産の作法について語り始める。それによると、河童の父親は、母親が産気づくと、「電話でもかけるように母親の生殖器に口をつけ」、「お前はこの世界へ

d.hatena.ne.jp/desdel/20070919

〈私〉の存在証明 - Critical Life (期限付き) d.hatena.ne.jp/desdel

 神の存在証明を読むと、場合によっては「私」の存在証明や物質的事物の存在証明を読むと、すぐに思いつくことだが、数学における存在証明と比較してみたくなる。数学における存在証明で有名なものといえば不動点定理であるから、とくに神の存在証明とそれを比較してみたくなる。 ところが比較は厄介である。数学の方から事情を眺めてみる。まず、不動点定理といっても、一般性の度合いや分野の違いがあって、どの定理(表現)を比較項とすべきかが難しい。比較項が定まったとしても、また、証明の流れを目や指でなぞるとしても(これには本質的な

d.hatena.ne.jp/desdel/20080301

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